【育成18】ヒロの運命の恋人

S子じとー。

ヒロ「S姉ちゃん、にらまないでよ……」

S子「にらんでないわ。哀れんでいるのよ」

ヒロ「哀れ? なんで?」

S子「実在しない点線クズイケメンとM子のしょっぱいデートに巻き込まれたからよ。病床の私を放って、M子の彼氏なんかのぞきに行くから」

ヒロ「あれはしょっぱいなんてもんじゃないよ! 例えるなら、ドリンクバーで全種類のドリンクと調味料を混ぜて、大量のタバスコを投入したときの、あのえぐさ……!」

S子「そんな一部の男子学生しか体験したことなさそうな例えは置いておくとして」

ヒロ「置いてかれた!」

S子「二次元どころか、ほぼ一次元の彼氏の話はどうでもいいのよ。そんなことより、あんたに紹介したい相手がいるの。もちろん三次元で」

ヒロ「紹介?」

S子「シッ! 静かに。よく聞きなさい」

ヒロ「へ?」

ヤンドラ…………(ボソボソ)

ヒロ「……え、どこからともなく、妙な声が聞こえてくる……っ?」

ヤンドラ……(ボソボソ)

ヒロ「ひぃっ! どんどん声が大きくなってくる!?」

ヤンドラ……(ボソボソ)

S子「私、メリーさん。あなたの後ろにいるの(はあと)」

ヒロぎゃああああああああああああっ!!

ヒロ「って、S姉ちゃん! 耳元で言うのやめて!! 泣くから!」

S子「いいわよ、泣いても」

ヒロ「ドS!」

S子「とまあ、冗談はここまでにして、入ってきて良いわよ、ヤンドラ」

ガチャ(扉を開く音)



ヒロ「お、おおっ? 姉ちゃん、銀髪のゴスロリ少女が来たんだけど!?」

ヤンドラ「……(ボソボソ)」

ヒロ(あれ、でもよく見ると、結構可愛い……っていうか、美少女?)

ヒロ「……えーと、なんて言ってるのかな。こんにちは?」

S子「ああ、彼女――ヤンドラ・ヤミスキーはロシア人留学生だから、しゃべってるのはロシア語ね」

ヒロ「ロシア語!?」

S子「えーと。意訳すると『今日はヒロくんに会えて、とっても嬉しいのデス』だって」

ヤンドラ「///(照)」

ヒロ「か、可愛い……」

ヒロ「いや! だまされないぞ! こういうのには、だいたい裏があるんだから! S姉ちゃん、さっきの直訳するとどうなるの」

S子「そうねえ、こんなところかしら」

S子「『ふふ、やっと、やああああっっと会えたのデスね、ヒロくん。ワタクシ、今までずっと陰ながらヒロくんを見守ってきたのデス。雨の日も、風の日も、授業の時も、遊んでいる時も、お風呂の時も、お布団で寝ている時も、お布団以外で寝ている時も、ずっと、ずっと近くで見守っていたのデス。クンカクンカハァハァ』って、長いわ!

ヒロ「姉ちゃんがキレた! そしてよく考えなくてもこの子ストーカー!」

S子「もう、めんどくさいから以下略、ほん●くこんにゃくーーーーーーーー!!!」

ヒロ「ふぐおおおおおおおっ! く、口に入らない、ちょ、らめえっ! んぐっ

ヤンドラはうううっ!! ヒ、ヒロくんのらめえ、頂きマシタわ! ハアハアッ……え、S子お姉様! ちょとストップ! 動画! 動画を撮らせてクダサイなのデス!」

ヒロ「ふぐううううううっっ!」

ナイスボート

*小休止*(お見苦しいため、少々お待ちください)

 

ヤンドラ「というわけで、ワタクシの愛は伝わったでショウか、ヒロくん♪」

ヒロ「…………」

ヒロ「死にたい……」

S子「なによ。ちょっと辱めを受けたくらいで」

ヤンドラ「ごめんなサイ、少し興奮しすぎてしまいマシタ」

ヒロ「少し!?」

S子「ヒロ。これでわかったと思うけど、ヤンドラはあんたの熱烈的なファンなのよ。ほら、前に手紙をもらったでしょう」

ヒロ「手紙……?」

S子「ほら、ヤンデレ・マニアックスとかいうサイトの、第0話プロローグであったじゃない」

ヒロ「なんというメタ発言!」

ヒロ「あ、でも、そうか。手紙ってあの、なんかひたすら病んでそうな……」

S子「そうなのよ。あの手紙を見て、私もヤンドラに感じるものがあってね。今では、文通する仲になったの」

ヤンドラ「ハイ! S子お姉様には、至高のヤンデレへの道を――ついでに、ヒロくんの携帯電話とメールアドレスとタイムスケジュールとエッチなご本の好みナド、手取り足取り教えテ頂いた恩があるのデス」

ヒロ「S姉ちゃん!!? なんで知ってんの!? なんで知ってんの、最後の!?」

S子「企業秘密。……なに、本当に知りたいの?」

ヒロ「うっ! というか……さっきから気になってたんだけど、なんでオレなの? 以前どこかで会ったっけ?」

ヤンドラ「イイエ。ただ、我がヤミスキー一族には、代々伝わるウォッカ占いというものがありマシテ」

ヒロ「ウォッカ占い?」

ヤンドラ「ハイ。その占いによると、ワタクシの旦那様は日本人でカラアゲ大好きなヒロという方にしなさいと出マシタので」

ヒロアウトオオオオオオオオオオオオ!

ヒロヤンドラさん! それ、色々アウトオオオオオ!

S子「人と人との出会いなんて、ちょっとしたきっかけから始まるものなのね……」

ヒロ「なに、自分良いこと言ったわ、みたいな顔してんの、姉ちゃん!」

S子「ということで。あんた、ヤンドラとデートなさい」

ヒロ「はい!?」

S子「人と人との縁は……大切にしないとね」

ヒロ「ちょ、雑! S姉ちゃん、その理由、雑!!」

S子「じゃ、私を楽しませるために、やれ(命令)」

ヤンドラ「ふつつかものデスが//」

ヒロ「うわああああああ、ちくしょうううう! どうしてこうなった!!」



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